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WCA大会規則2018年版 主な変更点

あけましておめでとうございます。
今年も個人としてだけでなく,JRCAとしても,WCAとしても,よろしくお願いいたします。

さて,一部ではもうすでにだいぶ話題になっているようですが,WCA大会規則が2018年1月1日より更新されます。
JRCAとしてあまりきちんと案内する場もないので,せっかくなのでここで主なものを紹介しておきます。
(まあ年末年始が比較的ヒマなのでこの機会にこういう作業をしてるだけですね)
なお,訳はすべて暫定訳のため,正式に日本語版としてリリースされるものと異なる場合があります。
では,影響する方が多いものや,事前に把握しておいてもらう必要のあるものから紹介していきます。

【2018/8/31追記】
2018年度版日本語訳が完成しました。たいへんお待たせいたしました。
https://www.worldcubeassociation.org/regulations/translations/japanese/

目隠し競技でのロゴ入りキューブ使用不可
キューブ本体に印刷されているものを含め,いかなる形式であってもロゴ入りキューブが目隠し系競技で使用できなくなります。
これまでは感触で判別不能なもののみ認められていましたが,基準が不明瞭であるなどの理由で一律禁止となりました。複数目隠しの場合でも同様なので,数が多くなりますが早いうちにチェックしておいてください。
ステッカーにロゴがある場合は貼り替えればよいのですが,印刷の場合は,消しゴムや“激落ちくん”などのメラミン系スポンジで消せる場合があるそうです。
※メラミン系スポンジの場合,やりすぎると感触がざらついてしまうそうです。最悪の場合,それが理由で他種目でも使用できなくなりますので,初めからロゴなしのものをご用意いただくことをお勧めします。


試技後は「記録→ジャッジサイン→競技者サイン」
試技後のサインなどの手順が厳しく指定されました。
サインの意味を考えると当たり前のことだとは思うのですが,競技者はただ名前を書けば良いのではなく「ジャッジが正しく,読めるように記録・記録を行ったことを証明する」ためにサインをします。記名も確認事項の一部で,これを怠ると「記録の確認を行いたいがジャッジが誰なのか後でわからなかったため,考えうる最も悪い結果で記録せざるを得ない」というようなことが起こります。
もちろん,「試技前に5試技分まとめてサイン」なんてもってのほかです。これが発覚した場合,該当試技は全てDNFです(以降の記録が正しいことに何の証拠もありませんからね)。


Pillowed Puzzle(ふくらんだパズル)使用可
Pillowed Puzzle(面の中央がふくらんだ形になっているパズル)が,7x7x7以外でも使用可能になりました。また,ステッカーやタイルの厚さ制限も撤廃され,形状についてはかなり制限がゆるくなりました。
実際,Pillowed Puzzleも回しにくいだけですしね。タイルの厚さはもしかしたらアドバンテージになるかもしれませんね。


試技中のイヤホン等厳格化
これまで,集中するために耳栓がわりにイヤホンやヘッドホンをする選手がいましたが,試技中については接続していなくても使用不可になります。イヤーマフのように通電できないものについては可です。


片手競技で,キューブが体の他の部分に触れても故意でなければDNFとならない
以前からこのルールはありましたが,記述がだいぶ変わりました。
まず,片手競技の基本ルールの基準が「片手のみでキューブを触れなければならない」から「片手のみでキューブを扱わなければならない」と変わりました。
これに伴い,キューブが手から落ちるなどで胴体やももに当たってしまう場合がありますが,その場合にも「意図的でなく」「面を回転させていなければ」ジャッジの判断のもと認めてよい(DNFとしなくてよい)という基準になります。
片手競技のジャッジは,これをきちんとチェックしている必要があります。この競技に限りませんが,ジャッジはキューブの状態を常に確認しておく必要があります。インスペクションの間も,手元のストップウォッチだけ見るのではなく,キューブを注視してその視界にストップウォッチを並べるようにして,きちんと試技を見ましょう。


足競技のAverage of 5化
これまで足競技はMean of 3形式でしたが,Average of 5形式になります。
競技時間が5x5x5等より短いのにMean of 3形式であったことは以前から指摘されていたため,それを反映させた形になります。
これにより,1回のミスで諦める必要もなくなりました。ポップしてしまうと,足では到底直せませんでしたもんね。

足競技のインスペクションで手を使用可
これ今回のちょっと面白いところだと思うんですけど,足競技のインスペクションで手を使えるようになりました(なんだそりゃ)。
日本大会9連覇の某氏曰く「足で解けるぐらいだし手だと(キューブまで)遠いしどうでもいい」らしいです。私もそうだろうと思います。
ちなみに片手のインスペクションは以前から両手可です。


試技中,ジャッジだけでなく代理人とも話してよい
これまで,試技中はジャッジとだけ会話することが認められていましたが,これが代理人にまで拡大されました。
これは代理人にルールの確認をするということではなく,必要な措置を要求するなどの行為について認められたものです。もちろん,代理人が友達だからって喋ってよいだなんてことはありません。
このルールについては,そもそもあまり守られていないので,皆さんご注意ください。
「試技中(インスペクション含む)に観客などと話すことは禁止」です。


不適合パズルを使用した試技は,過去のものを含めDNFとなる(明記)
規約に不適合なパズルを使用した試技がDNFとなることが明記されました。ただし,これには2つの場合があります。
・判明したのがラウンド終了後だった場合,追加試技を行うことはできないため不適合パズルを使用した試技はすべてDNFになります。
・判明したのがラウンド終了前だった場合,代理人に認められれば不適合パズルを使用した試技を追加試技に置き換えることができます。ただし,規約に適合したパズルを準備することは原則として競技者の責任です。時間の都合等で追加試技が認められない場合があるので,原則DNFと考えてください。


複数目隠し競技で,スクランブル後のキューブはなるべく正方形に近い配置で並べる
統一できることは統一しようという意図です。要は横にやたら長い並べ方とかをするなってことです。スクランブラ(ジャッジ)の方々はよろしくお願いします。



以下は主に運営側の問題です。
次ラウンド進出条件の事前明確化
次ラウンドへの進出条件を,ラウンド開始前に周知することが必須化されました。上位何名が進出などですね。
(逆に言うと,申し込み受付段階では確定させず,申し込み状況をみてからタイムスケジュールを考えて決定ということもできます)

3x3x3などの種目では“Best of 3”などが実施不可に
これまで“Best of x”が認められていたスピード競技のフォーマットに制限がつきました。具体的には,
・2x2x2〜5x5x5,クロック,メガミンクス,ピラミンクス,スクエア1,スキューブ,3x3x3片手では,
・Average of 5形式か,Best of 2/Average of 5形式(複合決勝のみ)のみ
が認められることになり,それ以外はWCA理事の承認が必要となります。

順位基準カットオフの撤廃
カットオフ(ラウンド完走条件)として,現在も主にタイム基準が設定されていますが,実は順位基準でのカットオフというのも規則上は存在していました。それを撤廃するというものです。

申し込み受付についての制限
公平性を確保するための記述追加です。
・オンライン受付が定員に達した場合,会場受付をしてはならない。
・大会定員は公開され,WCA理事の承認なく変更されてはならない。
・申し込み受付は,開始48時間前には告知されなければならない。



以上です。大会規則は一度に読むには分量が多いですが,こういった機会に少しずつ読んでおきましょう。
ほとんど読んだことのないという方は,まず下の方の「第A条 スピード競技」から読んでおくと,実際の競技での振る舞いがわかります。

2018年も,ぜひ,キューブを楽しんでいきましょう!
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